保育園と幼稚園の違い

保育園と幼稚園は根本的に違います

子供を預かる施設としては、日本国内には「保育園・保育所」とは別に「幼稚園」が存在しています。
この2つの施設はそれぞれ設立の目的が「保育」か「教育」かという全く別のものとなっていることから、省庁の管轄が異なり、組織として関わりを持つということはほとんどありません。
ちなみに保育園は厚生労働省の管轄となっており、幼稚園は文部科科学省の管轄です。
そのためそれぞれの施設で勤務をしていくためには、個別に「保育士」もしくは「幼稚園教諭」という資格を習得しなくてはならないこととなっており、いずれかの資格があるとしても他方の施設での勤務をするときに優先されるということはありません。

ただしこういった縦割りの子育て政策にはさまざまな弊害もあり、二分することによるデメリットも大きいことから2006年から2つの組織を融合させて運営を行う「認定こども園」という制度がスタートされていますが、運用の方は当初の思惑どおりには進んでいないというのが実態です。

幼稚園の方が保育園よりもよいは大きな誤解

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年配世代の人などによくある誤解なのですが、「幼稚園はお金持ちの子供がより早く学校の勉強を教えられるために行くところなので、保育園よりも格が上」というふうに思われていることがあります。
確かにそれぞれの組織の設立目的が「保育」と「教育」なので、幼稚園に行く子供の方がより高等な教育をいち早く受けることができるところのような印象が持たれてしまうのはしかたのないことかもしれません。

また保育園は幼稚園に比べて子供を預かる時間が長いということも特徴の1つなので、幼稚園は専業主婦のいる金銭的余裕のある家庭が子供に教育をさせるために通わせるもので、保育園は母親が働かざるをえない経済的余裕のない家庭が利用するものという偏見もあるのでしょう。

しかし実際のところ幼稚園を出た子供と保育園を出た子供が、小学校に上がったときに学力に明らかな差がついてその後絶対に追いつけないかというとそういうわけではありません。
確かに入学当初は若干の差があることもあるかもしれませんが、長い目で見てみるとどちらを出たからといってその後の学力に歴然とした差がつくということはほとんどありません。

特に最近では幼児教育の大切さが広く研究されてきているので、保育園の中には独自の教育システムにより大変子供の成長に役立つ工夫が取り入れられているということもよくあります。
一概にどちらの組織が絶対によいということは今の時代決めつけることはできません。
むしろその施設の管理者がどのような運営方針で行っているかという、個別単位での比較の方が重要であるというふうに言えるでしょう。

参考:子供の個性を伸ばす!ニュージーランドの子育て

その施設の個性を見ることが重要

「幼稚園だから」「保育園だから」といった施設まるごとの単位での比較で決めつけるのではなく、それぞれの施設でどのような教育や保育が行われているかということをよく調べてみてください。
そもそも「教育」と「保育」は完全に別のものではなく、就学前の子供にとっては行動のすべてがそのいずれにも関係することなのです。