1. >
  2. >
  3. 保育教諭との違い

保育士とは » 保育教諭との違い

保育教諭との違い

保育士と幼稚園教諭の垣根を取り払う

現行の日本の託児施設は厚生労働省管轄による「保育園・保育所」と、文部科学省管轄の「幼稚園」の2つに大きく分類をされてしまっています。
そのためそれぞれの施設で勤務をするためには全く別の資格を取得しなくてはならないこととなっており、何十年も保育園に勤務をした経験のある人でも資格がなければ幼稚園に転職をするといったことができないといった問題が生じていました。

現在においては保育園と幼稚園で行われる教育や保育の内容に完全に大きな違いがあるというふうには言えない状況となっており、より柔軟性のある対応が求められています。
そこでこれまでのような2つの管轄組織の壁を取り払うために新設されたのが「子ども子育て関連3法」と呼ばれている新しい施設のための法律です。
この3法で新しく定められているのは、従来型と異なる流動的な組織形態です。

参考:保育教諭 (キャリア・ステーション staff Blog)

関連3法の内容と特徴

「子ども子育て関連3法」とはそれぞれ、「子ども・子育て支援法」「認定こども園法の一部を改正する法律」「関連法律の整備等に関する法律(児童福祉法等の改正)」と呼ばれています。
中でも注目なのが「認定こども園」に関する法律改正で、これが実際に施行運用されることにより、保育園でも幼稚園でもない「認定こども園」という新しい幼保連携型の施設ができることになります。

「認定こども園」においては内部で勤務をする人の資格は保育士と幼稚園教諭が一体となった「保育教諭」という名称に変わります。
これは現在においては幼稚園教諭と保育士の資格の両方を取得している人のことをそのように呼ぶこととなっています。

しかしながらこれからより多くの「認定こども園」施設を作る場合に、両方の資格を習得しているベテラン職員の確保が難しいということもあり、特例的に過去の勤務経験や実績により判断されることもまた決められています。
その場合保育士と幼稚園教諭のいずれかの資格を改正された認定こども園法の施行後の5年間に所有していれば、「保育教諭」の資格が得られるものとなっています。

また現在片方の資格のみがある人がもう片方の資格を習得しようとする場合に、一定の教科を免除して試験を受けることができるようにするといった措置もとられています。

なかなか進まない「認定こども園」の現状

しかしながらそこまでしっかりと法整備がされていながら、実際にはなかなか組織としての運営が進まないというのが現状となっています。
「認定こども園」制度ができたのは2006年からとなっていますが、実際に既存の保育園・幼稚園から組織変更をしたところはごく少なく、目標に対して1/4にも満たない数にとどまっているのが現状です。
理由はいろいろありますが、既存組織を新しい形態に変化させるためには職員の意識改革とともに大きな財源が必要になることから、なかなか積極的にはなりにくいというのが実際のところのようです。