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保育士の待遇・給与

実際の保育士の待遇とは

保育士は女性に大人気の職種ですが、実際に勤務をしている実態を調査してみると、表には出てこない問題がいくつかあることがわかります。
平成25年度に行った厚生労働省による賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均年収は約300万円とされており、これは一般的な会社員と比較して決して高い数字ではありません。
月収ベースにすると20万8000円となりますが、これを一般的な会社員の平均が29万7700円ということと比較するとかなり低いということがわかるでしょう。

ただし同じ保育士でも公立の施設に勤務をしている場合と、私立の施設に勤務している場合とでまた待遇面に違いが出てくるので一概に比較をすることはできません。
ですが共通して言えるのは、仕事量に対しての給与額が不足していると多くの保育士さんが感じているということです。

また、勤続年数の平均も7.6年と10年に満たない平均となっており、長期的に勤務をする人材が不足していることがわかります。

急激に進められている保育士の待遇改善策

ただし、そうした問題を放置していては今後も続くことが予想される保育士の人材不足を補うことはできないと、現在全国で保育士の待遇改善策が急ピッチで進められています。

その中の1つが、私立の保育園で勤続年数が長い人材に対して適切な昇給が行われるようにするため、政府自治体が補助金を支給するという方策です。

保育士に限らずどのような職種においても、同じ仕事を長年続けていく人材が安定的に存在していかないことには、その職場内で仕事のノウハウが蓄積されずに新しい世代へ引き継ぎをしていくことができません。
ですが現在のところ、保育士の仕事では長年勤めていても昇給をする機会はあまりなく、長く勤めても給与額がほとんど変わらないということもあります。

さらに言うと、人材の不足をなんとかして補おうと新たに入社してくる人材に対して高い給与を提示してしまうことで、むしろ長く勤めている人の方が給与が低いといった不平等な状況が生まれてしまうということもあります。

潜在保育士に復職を促すために必要なこととは

保育士の仕事に携わる人が慢性的に不足している背景には、保育士の資格は取得したもののそれを使わずに眠らせてほかの仕事をしている「潜在保育士」の存在があります。
保育園などで保育業務にあたるには事前に保育士の資格がなければいけないので、全くの未経験者を雇うことができずそれがスタッフ不足の原因になってしまっていたりします。

保育士の資格を取得した人というのは、少なくとも資格試験前にはその仕事を続けようと思っているわけですから、その期待を裏切らないような職場環境を整備することが復職を促す最大の対策となります。

潜在保育士の復職に最も効果的なのは賃金状況の改善ですが、これは他の施設との兼ね合いや補助金の関係もあるので突然に上げるというのは難しくなります。
今後はより多面的な社会問題を考えつつ、待遇改善のための方法を探していく必要があると言えます。