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保育士になるには実習が必須なの?

保育士になるには実習が必須なの?

国試受験のケースでは不要

保育士となる要件に1.厚労大臣が(法令で)指定した養成校を修了する事、または2.保育士試験にパスする事の2つの要件のうちいずれかを満たせば保育士になれます。
一般的には、短大や専門学校などの法令で定めた養成校を卒業して保育士になるパターンが大半を占めます。

何らかの事情で養成校に通えないケースやいったん社会に出たのち独学で保育士を目指すケースでは、国家試験を受けパスすることにより保育士の資格が取得出来ます。
この保育士国家試験は例年、年に1度、各都道府県で実施されています。
試験科目は社会福祉、児童福祉など広範囲に及び8科目の筆記試験と実技試験で実施されます。

筆記試験は全科目の全設問がマークシート方式の5択ですが、全科目とも合格最低ラインは概ね60パーセントと言われます。
保育士国家試験の合格率は10~20パーセントで決して高くありませんので、簡単に合格可能なレベルではありません。
科目により、詳細部分まで問われる設問なので十分な時間をとって勉強しなくてはいけません。
個別の合格は3年間有効期間があり、一回の試験で全ての科目にパスしなくても、2~3年に渡って少しずつ筆記試験合格を目指してもかまいません。

保育士資格と保育実習との関係

このようにみると保育実習は資格要件になっていないように見えます。
しかし、机上の学習でなく実習でのみしか習得できない事柄も多く、子供達と実際に触れることで、より子供への理解も深まるのです。

そこで実は、短大や専門学校では卒業に必要な単位として実習が組み込まれています。
そのため、短大や専門学校などの養成校に進み資格の取得を目指す場合は、実習は終了の条件です。
しかし、国家試験を受けて保育士となるケースでは、試験科目に実技がある事から必須とはされていないようです。
国家試験ルートで保育士を目指す方は、社会人として十分な保育に関する資質が備わると見られていることも要因かもしれません。

実習を巡る試験制度の動向

現時点では保育士の国家試験は、筆記と実技の2種類の試験が実施され、保育原理や社会福祉、子どもの保健など8科目の筆記試験が個別に合否判定され、全科目にパスしたのちに実技試験が実施されます。

なお、実技試験は保育実習実技に関して実施され、音楽関連のスキル、造形関連のスキル・言語表現関連のスキルのうちから2つを選ぶこととされています。
この制度について厚労省内では、指定した一定の要件を満たす講習または実習を受ける事により実技試験を免除しようとする案が議論されています。

保育所の不足、つまり保育士不足が顕在化し、幼児教育に対するニーズの多様化もあり、幼保一体教育など様々な改革が進められてきた保育所を巡る環境です。
これからもさまざまな点で制度が改正され、それに伴い試験の在り方も流動的になると見込まれますので受験希望者は動向の情報を積極的に入手する必要があります。