絵本専門士とは
絵本専門士とは、国立青少年教育振興機構が主催する絵本の専門家としての資格です。
この資格が設置されることになった背景には、年々若い世代の活字離れが進むことにより読書週間がほとんど~全くない子供が増加しているということがあります。
この資格が設置されることになった背景には、年々若い世代の活字離れが進むことにより読書週間がほとんど~全くない子供が増加しているということがあります。
物語を楽しむということだけを目的とするなら、DVDやBDで映像を見たり、スマホやタブレットで電子書籍を読むという方法もありますが、それらと絵本とはまた違った効果があります。
絵本を読むという行為は、言語力だけでなく想像力や感性、文脈理解力、推理力といったさまざまな子供の能力を伸ばすことができるとされており、多感な幼少期にその習慣があったかどうかかが後の発達に大きな影響を与えることになります。
絵本専門士はそうした絵本だからこそ得ることができるメリットを総合的に取り入れ、子供やその保護者の方に対してワークショップなどを通して教えていくということを仕事にします。
絵本専門士資格について
絵本専門士という資格ができたのは平成28年からとかなり最近です。
これは平成24年に有識者による「絵本に関わる専門家の養成に関する検討会」という会議が行われたことで設置が勧められたということが関係しています。
これは平成24年に有識者による「絵本に関わる専門家の養成に関する検討会」という会議が行われたことで設置が勧められたということが関係しています。
絵本専門士となるためにはまずは事前に絵本や幼児教育についての知識がなければいけないとしており、受講資格を備えていないと試験を受けることができません。
受験要件は子供や絵本に関する資格を既に取得していることや、絵本に関する業務を3年以上行っているという実績がある人です。
その他にも美術関連や児童書に関する仕事をしてきた人も対象となっていますが、厳密に基準が定められているというよりも協会の基準として絵本の専門家として認められるかどうかという感じです。
設置されて間もない資格であるのでまだ全国で資格を持っている人は少ないですが、今後人数が増えることでより大規模な活動ができるようになるのではないかと考えられます。