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虐待のサインを見つけた時の対応

虐待のサインを見つけた時の対応

虐待の種類

児童虐待は、社会問題としてしばしば大きく報道されています。

2017年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待の件数は13万3778件となっており、これは前年度と比較して1万1203件増加していました。
調査が始まった1990年から比べると約14倍近くにもなっており、特にここ数年では急激な伸びを見せているというのが特徴的です。

ただ、注意してもらいたいのが近年数字が増えてきているのは、なにもここ数年の間に親が急激に虐待をするようになったから、という訳ではありません。
発見・認知されるようになった件数が増えたことが要因となっています。

DV(配偶者による暴力)などもそうですが、家庭内における加害行動はこれまでは「家庭の問題」として扱われてしまうことが多く、公的機関が積極的に介入をするということはほとんどなかったのです。
しかし時代が変わり、それまではしつけの一貫や家庭内の風習として片付けられてきたことが「虐待」として認識されるようになってきました。
ここ数年の急激な件数の伸びは、むしろそれだけ全国の児童相談所が熱心に虐待のサインを見逃さずに行動しているということにほかなりません。

なお、児童虐待の内訳を詳しくみていくと、最も多いのは暴言や無視、子供の眼の前でのDVといった「心理的虐待」が最も多く、7万2197件(全体の54%)です。
次いで実際に加虐行為をする「身体的虐待」は3万3223件、子供に対して必要な監護をしない「ネグレクト(育児放棄)」は2万6818件、「性的虐待」は1540件となっています。

虐待が疑われる子供からのサイン

子供の虐待の難しいところは、子供自身で虐待にあっていると周囲に知らせることができない場合が多い点にあります。
平成29年度に児童相談所に寄せられた虐待相談を見てみると、相談経路として最も多いのが「警察等」からで全体の49%、次いで「隣人・知人」からで13%となっており、児童本人から伝えられた件数は全体の1%程度にとどまっていました。

保育士は子供と接する時間の長いことから、虐待にあっている子供に接触する機会も多い人間です。
実際にあった虐待のサインとしては、「身体的虐待」による体の打撲傷やあざ、骨折、外傷といったものがあります。

ただし上記の通り、現代的な児童虐待は心理面が多いことから、怪我などよりも精神面に問題が発生して気づくということが多いのです。

発見したときの対応方法

もし自分が担当している子供に虐待の疑いがある場合は、速やかに行政や児童相談所に通報をする義務があります。
しかしそこで「虐待は悪!保護者は極悪人!」とばかりに先走った正義感で通報をしてしまっては問題を悪化させてしまう場合もあるでしょう。

児童虐待は親の問題だけでなく、複雑な環境が関係していることがよくあるので、まずは保育園全体で情報を共有し、対応方法を検討していくことが求められます。