保育士資格と一緒にとっておくと便利な資格とは
ですが保育士資格のための勉強範囲だけでは、実際の保育の現場で対応しきれない問題も幾つか存在してきます。
例えば保育園の中に障害を持つ子供がいたような場合や、怪我や病気をして具合を悪くしてしまっている子供への接し方です。
子供は大人と異なり、自分の意志や気持ちを正しく伝えることができにくいため、専門的な知識を備えていないと本当に意図していたことをつい見逃してしまうようなことにもなってしまいます。
そうした場合に備え、保育士の資格と合わせて他の専門的な分野での資格を習得しておくことがおすすめになります。
保育士の資格は保育園や保育所で勤務をするときに必ず必要になるものですが、それとは別に民間のスキルや知識を得るための資格をとっておくことで、実際の業務が生きてきます。
保育園・保育所で今必要とされている資格
看護師は専門の学校を出て技術と知識を学ぶ専門的な資格ですが、医療機関だけでなく保育施設でも需要は大変高いものとなっています。
看護師は本来的には医師の指示のもとに医療行為の補助を行う仕事となっていますが、ここ最近の医療関連人材不足を受け、より積極的に医療関連行為をすることができるよう規制が緩和されてきています。
保育施設でも子供の健康をみるために看護師や保健師の常駐を進めているところなので、資格を一緒に習得しておけばかなり多くの施設で勤務をしていくことができるでしょう。
また、現在福祉の現場で注目されているのが子供の「食」に関する問題です。
小学校でも「食育」として毎日食べるものについての学習をすることが広く行われていますが、保育園においても毎日の給食の内容にはかなり気を使うようになってきています。
そのことを受け、栄養士や調理師といった食に関する専門的な食も保育士と一緒に取得しておくと汎用性が高くなります。
その他基本的な仕事スキルを高めるために
一般の企業の事務職で必要となるような、オフィスワークのための資格です。
保育園では案外子供が帰ったあとのデスクワークの量も多く、印刷物や告知用のポスターを作成するといった仕事もあります。
そうした時に使用するのがPCですが、対応アプリケーションとしてMicrosoft Officeが一般的に使われています。
そのため「MOS」などのパソコン操作に関する資格を習得しておくと、作業のスピードが上がって便利です。
他にも園内で行う事務作業に使用していくことができる、「簿記検定」や「秘書検定」といったものも社会人としての基礎的スキルを高めることができます。