地域のネットワーク構築にも一役買う一時保育
一時保育は、地域に開かれた育児支援として行われているもので、急な用事などにより子供を預けなければならなくなったときに利用をすることができます。
具体的には既存の保育施設を開放して、子育て家庭が託児や相談をすることができるようにしています。
子育て家庭同士が交流することができる場所としても利用することにより、地域で行う子育ての情報交換や人間関係のネットワークづくりができる点がメリットです。
一時保育は正式には「一時預かり事業」として制度化されており、保育所だけでなく地域子育て支援センターで行われることもあります。
これらの施設を運営していくためには、実際に一時保育を希望している人たちのニーズを把握し、市区町村と緊密に連携をとっていくことが重要です。
近年では福祉政策として子育て支援をする動きが加速しているのですが、例えば待機児童問題一つとってみても、東京や大阪などの都市部と地方都市や過疎地では全く様態が異なります。
今後はそれぞれの市区町村の単位でニーズにあった政策をしていくことが必要になるでしょう。
預ける理由
一時保育を利用するためには、まず利用を希望している保育所に対して申込みをする必要があります。
申請をしてすぐに利用ができるとは限りませんので、まずは子供の状況や利用目的、利用したい日数などを細かく要望として伝えて、そこから施設申請をしていきます。
ただし利用目的が何か限定されるということはなく、病気による入院や介護などやむを得ない事情だけでなく、冠婚葬祭への出席や、個人的なリフレッシュ目的などでも受け入れをしてもらうことが可能です。
利用をする時にはできるだけ希望の曜日や日数を伝えておくようにし、そこで予約をしておきます。
利用者が多い施設の場合順番待ちとなっていることもありますので、事前に自分が希望している日にちに空きがあるかを調べておくようにしましょう。
なお、施設によっては事前に予約をしておいた通りに利用ができなかった時に、キャンセル料が発生することもあります。
注意点
一時保育をする時に施設に申し込みをすると、必ず「一時保育のしおり」といった利用上の注意事項が記載されたパンフレットを受け取ります。
そこには利用当日に用意してもらいたいものが記載されているので、必ず子供を預けるときにそれらを持参するようにしましょう。
持ち物はそれぞれの施設によって若干異なりますが、一般的には「保険証のコピー」や「着替え」「おむつ」といったものは必ず持参するように言われます。
一時保育は保育所に預けることができない人などに向けたサービスですが、緊急に子供を預けなければならなくなった時にも対応してもらえます。
地域には24時間緊急一時保育をしている施設がありますので、あらかじめそちらも申し込みしておくと良いでしょう。